1年間無料で使えるクラウドサーバのアカウント取得からサーバ起動までの手順を書きます。
クラウドサーバにはAmazonのサービスを使います。
まずは、Interface2013年2月号を参考に、Interfaceが準備してくれている仮想マシンイメージをコピーして、動作を確認してみます。
札幌のどこかにセンシング装置を設置されているらしく、その装置から札幌の気温と湿度をInterfaceのリレーサーバに自動で送信しているそうです。
今回稼動させたサーバには最初からZabbixが動作していて、そのZabbixからSNMPでInterfaceのリレーサーバにデータを取得しにいってます。下図はそのZabbixのキャプチャです。
[用語]
・AWS(Amazon Web Service):EC2を含む多くのサービスを統合したもの
・EC2(Elastic Compute Cloud):Amazonが提供するクラウドサービス
・Elastic IP:固定されたグローバルIPを確保してくれるサービス
・Elastic:快活な、融通の利く
・Dashboard:必要最低限の機能を整理して配置したもの
・AMI(Amazon Machine Image):仮想マシンイメージ
・AZ(Availability Zone):データセンター
[無料の範囲]
・AWSに新規サインアップした場合のみ
・AWSにサインアップしてから12ヶ月無料
・AWSの各サービスについてそれぞれ無料範囲が決められている
・AWS EC2 Linuxの無料範囲:1ヶ月あたり750時間、750/24=31.25日、つまり常に無料
⇒ただし1インスタンスにつき上記時間がかかるため、2インスタンスを稼動していると15日ちょっとしか無料にならない
・AWS EC2 Microsoft Windows Serverの無料範囲:Linuxと同様、1ヶ月あたり750時間(つまり常に無料)
※注意:停止しているインスタンスに対してElastic IP(グローバルIP)を割り当てると1時間につき$0.01(約1円)課金される
※注意:IPアドレスの割り当てしなおしを月に100回を超えると$0.10(約10円)課金される
[サインアップ(アカウント取得)]
・日本のAmazonのアカウントがあっても新たにアカウント取得が必要(米国アカウントがあれば不要らしい)
・メールアドレスを入力して、"I am a new user."を選択して、"Sign in using secure server"をクリック
・"My name is"に名前を入力、
"My e-mail address is"、"Type it again"にメールアドレスを入力、
"Enter a new password"、"Type it again"にパスワードを入力、
"Continue"をクリック
・"氏名*"に名前を入力、"国*"にJapanを選択、
"住所1*"に住所を入力、
"市区町村*"に市を入力、"都道府県*"に県名を入力、
"郵便番号"に郵便番号を入力、"電話番号*"に電話番号を入力
"セキュリティチェック"に画像の英字を入力、"AWSカスタマー利用規約"にチェックを入れて、
"アカウントを作成して続行"をクリック
・クレジットカード情報を入力
・電話による身元確認
"国コード"に"Japan(+81)"を選択して、"確認用に自分に電話をする"をクリック
電話がかかってくるので、"画面に表示された暗証番号4桁"を"電話機"に入力、
"続ける"をクリック
・完了:登録したメールアドレスにアカウント作成完了の通知が届く
[接続、起動]
・まずは、サービス一覧が表示されるAWSの設定画面(AWS Management Console)にいく
"右上のアカウント/コンソール"をクリックして"AWS Management Console"をクリック
・次にインスタンスの生成画面にいく
"EC2 Dashboard"を選択して、右上にあるリージョンを"Tokyo"を選択して、
"Launch Instance"をクリック
"Classic Wizard"を選択して、"Continue"をクリック
・Interface 2013年2月号のサンプルを使用してインスタンスを選択する
"Community AMIs"を選択して、"Viewing"を"All Images"を選択して、"Interface"で検索、
"ami-a6e058a7"の"Select"をクリック
・インスタンスを生成する
"Number of Instances"に"1"を入力し、"Instance Type"に"T1 Micro(t1.micro, 613MiB)"を選択し、
"Subnet"に"No Preference (default subnet in any AZ)"(Tokyoには2つのアベイラビリティゾーンが存在、今回は非選択)を選択し、
"Continue"をクリック
※T1 Micro:CPUユニットはUp to 2 ECUs、コア数は1Core、メモリは613MiB
・詳細設定はせずに"Continue"をクリック
・ストレージの設定もせずに"Continue"をクリック
・インスタンスに名前をつける
"Key(Name)"に任意の名前(mai saba)を入力して、"Continue"をクリック
・キーペアの作成
InterfaceではSSHでアクセスしないのでキーペアを作成しないとあるが、念のためキーペアを生成
キーに"InterfaceSample"を入力して、"Create & Download your Key Pair"をクリック
・生成
"Launch"をクリック、"Close"をクリック
・生成したインスタンスを確認
左のチェックボックスにチェック(選択)を入れると、下に選択したインスタンスの状態が表示される
ec2-54-249-39-113.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com → 変動するアドレス、固定は"ec2-54-249-106-XXX.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com"
・ファイアウォールの設定
左のタブの"Security Groups"をクリックして、チェックボックスにチェック(選択)を入れる
"Inbound"をクリック、"Create a new rule"で"HTTP"を選択して、"Add Rule"をクリック、"Apply Rule Changes"をクリック
⇒"SSH"も追加
[動作確認]
・Apache2の接続確認
"ec2-54-249-39-113.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com"をブラウザに入力、"It works!"と表示されればApacheが動作してる
・Zabbixの動作確認
トップのURLの末尾に"/zabbix/"を付けてアクセスする、
IDに"admin"、パスワードに"zabbix"でログインして、
"監視データ"タブの"ダッシュボード"をクリック
"Sample Data Server:Temp & Humidity in Sapporo"をクリックするとグラフが表示される
※インスタンスを生成してから毎分で取得したデータのグラフとなるため、ある程度時間が経過してから見るとよい
・SSHの動作確認
TeraTermを起動して、ユーザ名に"ubuntu"、パスワードにキーの値を入力して、
"RSA/DSA鍵を使う"にチェックを入れて、"秘密鍵"にダウンロードした"XXX.pem"ファイルを指定して"OK"をクリック
⇒ログインできた
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